算命学初心者が陥りやすいミスと誤った考え方
算命学初学者が陥りやすいミスと誤った考え方
算命学の勉強というのは、たとえるなら算数・数学に似ていると思う。小学校に入って、まず一年生で算数を習い始める。最初は数字も分からないし、足し算・引き算から始めるわけだ。先生に教わりながら、一つひとつ覚えていく。二年生に上がり初めて掛け算や分数を習う。掛け算をやるためには、もちろんそれまで一年生で習ったことを理解していないと解けない訳だ。これは当然のことである。上位課程においては、下位で学んだことをベースに進んでいくわけであるから、理解していないと当然解けないわけである。
これと同じことが算命学にも言えると思う。算命学は学問なのだから、算数・数学と同じく積み上げていくことが必要。ところが、こと算命学になると、基礎・基本をすっ飛ばし何も分かっていないのに自分の知りたいことばかり知ろうとする人が多い。
これはなぜだろう? と考えてみた。
インターネットの発達もひとつの弊害となっているように思う。自分の命式のことだから、それは真っ先に自分に直結する。それを知りたいという気持ちも分からないわけではないが、手順を全く無視している。これで良いのだろうか? いや、良くない。とは言えそれは本人が取る行動なので、その責任は本人が負うことになる。しかし「答え」を知るということは、算数や数学でいう公式を知るようなものだと思う。

公式は既に過去に証明され完成形であるため、即実践で使える。値を入れさえすれば「自動的に」答えが求まるのだから、誰でもできる。頭なんか使わなくたってできるわけである。しかし「その公式が導き出す答えは何なのか?」「求めているものは何なのか?」「どのような過程を経てその公式が導出されているのか」などを知らずに、答えだけ出しても片手落ちなのである。「ではその答えの意味は?」と問うたところで、理解していないのだから答えられないのである。これが数学で言う「単に機械的に解いただけ」ということである。
これを算命学に当てはめると、◯◯星の意味は▲▲、✕✕干支の●●は□□という意味、という意味だけを短絡的に覚えているのである。どのような考えや成り立ちを経てその様な意味を形成しているのかを全く無視して意味だけを覚えようとする。つまり暗記である。だからいずれ破綻するのである。示された意味だけで解釈しようとし、その背景にある思想や理論・考え方をまるで無視しているからである。
そもそも技法というのは目的があって、その目的に合った技法を用いるのが筋である。目的も分からず、何を求めたいのか分かってもいない状態で技法など使っても、そこから得られた答えは使えないのである。何を現しているのかを分かっていないわけだから。算数で言うなら、初めて算数をやるにも関わらず「私は一年生をすっ飛ばして五年生をやりたいです!」と言っているようなものである。滑稽である。必要な手順をまるで無視し、自分のやりたいようにやるのは本人が満足ならそれで良いと思うが、この様なやり方では正確な理解を得ることは難しいと思う。いつまでも同じところをぐるぐる回ることになると思う。成長はない。
だから基礎・基本は超大事であるということ。しかし基礎・基本とは大概において退屈なもの。しかしその退屈な過程を経て来た者は、その結果として相応の知識や力量がついているのである。一方、必要な過程を無視し我流で進めて来た者は、遅かれ早かれいずれ脱落して行く運命となる。
学問において大事なのは「理論」「考え方」である。
算命学:5つの因縁について。因縁は、継承因縁・色情因縁・殺傷因縁・財禄因縁・間者因縁の5つがあります。
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