十二大従星:天堂星
十二大従星:天堂星(てんどうせい)

天堂星(てんどうせい)は老人の星です。8点。中星です。
老人とは隠居の時代です。仕事などを引退して、第一線を退いたらこの時代に入ります。人生の栄枯盛衰の中で、衰の時代に差し掛かります。人生の大半を過ごし、頂点を過ぎて下り坂に入ります。肉体は衰えを始め、精神が枯れてきます。心静かに余生を送る隠居の時代であり、人生への悟りの境地となります。
老人の星であり、落ち着きがあり自制心が出てきます。悟りのある人とも言え、自分のことがよくわかっている人です。一方で、引っ込み思案の人に見られやすい傾向もあります。
天堂星は有意識の星です。無の世界へ導く姿は有の中で求めているもので、有中の無と言えるものです。有限の中の無の追求です。それは肉体が衰え精神が枯れてきて初めてできるものであり、他の星には真似ができないことです。これが人間としての悟りになります。有中の無が追求できなければ、天堂星の良さが出てきません。
有中の無を人間関係の中で求めれば、有を集団、無を個人と考え、集団の中の自分を知り自分を無にすることです。それは集団に同化する自分であっても良いです。そのためには、集団生活をすることが大切です。
有中の無の追求ができないと、現実と精神のバランスを見極められないことになり、どちらかに一方づき性格も温厚さがなくギスギスしたものになります。自己中心型の人間になります。
自分は老人なのだから、回りが面倒を見てくれて当たり前であるという性格になり、老人であることを特権だと思い、老人特有の利己主義の固まりとなります。
天堂星は脇役の星です。主役よりも脇役の立場にいるときのほうが自分の良さを出せます。そして、実力も出せるし存在感も出てきます。しかし気をつけなければいけないのが老害です。若くてもおせっかい、出しゃばりだと周りから嫌われます。この点を気をつけなければいけません。
天堂星は隠居の時代ですので、現実的なことにはこだわりがなくなります。ここで言う現実的なこととは、名誉や財を指します。
天堂星はバランスの良い星です。特に精神と現実のバランスが良いとされています。精神と現実のバランスを取りながら生きていくのが宿命通りの生き方となります。天堂星が宿命通りの生き方をしていくと、運勢も伸びます。精神か現実かどちらか一方に偏ってしまうと、運勢は下がっていきます。
天堂星は相談役に向きます。人から相談されるとバランスの良い公平な意見を述べることができる星です。
この天堂星は、老人の星、落ち着きがあるという点から、左足に出るのが理想とされています。左足は「晩年期」の時期です。
その他の十二大従星はこちらから。
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天堂星を2つ持つ人
人体図において天堂星を2つ持つ人は、一生を通じて男性ならばマイホーム主義の人生となります。女性ならば、結婚すると良妻賢母型の人となります。
天胡星については以下で解説しています。
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