【概要】算命学における守護神法
守護神法について
守護神法(しゅごしんほう)です。算命学の技法の中でも超重要技法です。守護神法の各詳細については別解説に回したいと思いますので、ここでは概要を述べるに留めます。
守護神とはなにか?
そもそも守護神とは何なのでしょうか? 陰占において、日干は自分自身を表します。守護神について簡単に述べると、日干を守護するもの・助けてくれるものを守護神と言います。あなたを助けてくれる存在が守護神です。守護神は十干で表します。十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸です。
守護神の種類と意味
守護神には以下の二種類あります。
- 調候(ちょうこう)の守護神
- 調和(ちょうわ)の守護神
調候(ちょうこう)の守護神とは
調候の守護神とは、日干と月支を基準にして守護神を決定する方法です。日干は自分自身を表します。月支は季節を表します。月支は季節ですから春夏秋冬とも言えます。
春に桜が咲いて、夏には太陽がギラギラと燃え、秋には紅葉が色づき、冬には雪が降るように、季節によって世界は様変わりします。夏の暑い日には水や涼しさというのが欲しいものです。凍えるような冬の寒い日には暖かい暖が必要です。これは人間も同じなのです。
調和(ちょうわ)の守護神とは
調和という言葉を辞書で引いてみると、
「全体(または両方)が、具合よくつりあい、整っていること。」
出所:岩波国語辞典 第七版新版
とあります。バランスが良く取れており、不釣り合いの無い状態であることと言えます。
調和の守護神もこの意味です。調候の守護神では日干と月支に着目して守護神を決定しましたが、調和の守護神は宿命全体のバランスを見て守護神を決定します。
ここでいうバランスとは何か?ですが、それは五行です。五行とは木・火・土・金・水のことです。宿命が決定すると自ずと五行が判明します。木性が多い人、火性が少ない人、土性が無い人、水性だらけの人など、実に色々なパターンがあるはずです。この判明した五行に対して、その人にとって必要なものが守護神になります。
なぜ守護神が二つあるのか?
上述の通り、守護神には二つあると言いました。調候の守護神と調和の守護神です。なぜ二つあるのでしょうか?どちらが必要なのでしょうか?
守護神を決定する手順は、まず最初に調候の守護神を求めます。宿命によっては調候の守護神が見つからない場合もあります。調候の守護神の守護神が見つからない場合には、次に調和の守護神を求めます。調候の守護神も調和の守護神も見つからない場合もあります。たとえその場合でも守護神は決定する必要があります。「守護神がいない」という人はいません。必ず何かしらの守護神は決定する必要があります。一方、調候の守護神と調和の守護神の両方いる場合もあります。それはその人の宿命によります。
守護神の求め方
調候の守護神と調和の守護神で求め方が異なります。それぞれについて見ていきましょう。
調候の守護神の求め方

調候の守護神の基準は日干と月支です。日干と月支に着目します。月支における日干の関係を見ます。月支は季節や環境を表します。午は夏です。甲は大木・樹木です。この場合、「夏の樹木」となります。夏には暑い太陽が照り付け、放って置くと樹木はいずれ枯れてしまいます。夏に樹木が成長するためには水が必要です。したがって水性が必要になります。これが基本的な考え方です。甲木午月の場合は、癸が守護神になります。
調和の守護神の求め方

調候の守護神は日干と月支に着目して守護神を決定したのに対し、調和の守護神は宿命全体のバランスを見て決定します。
上図例では、宿命全体に水性が多いです(壬・壬・子と、水性が3つ)。日干「甲」は樹木ですから、樹木に大量の水が浴びせられていることになっています。必要以上の水を浴びせられた樹木は根腐れを起こし腐ってしまいます。そこで、水性を剋す五行が必要になります。水性を剋すのは土性です。土性を探してみると、「申」の二十八元に「戊」、「辰」の二十八元にも「戊」があります。原則として、月支から守護神は取れないので、この場合は辰の中にある戊(土性)が調和の守護神になります。守護神は二十八元にあっても良いですが、透干している方が望ましいです。
調和の守護神は、五行の過多など宿命全体のバランスを見ながら決定していきます。生年月日によって宿命は異なるので、調和の守護神は機械的に決定することができません。注意深く見ていく必要があります。
忌神(いみがみ)について
守護神は日干を助けてくれるものです。その反対に、日干を苦しめるものも存在します。それを忌神(いみがみ)と言います。守護神は十干で表しましたが、忌神は五行で表します。
守護神法まとめ
守護神法における重要点を以下にまとめます。
- 守護神は日干・月支を基準にして宿命全体のバランスを見て決定する。
- 守護神は十干で表す。
- いかなる宿命においても守護神を決定する。
- 原則として、日干と月支からは守護神を取ってはいけない。やむを得ない場合のみ、月支から守護神を取って良い。
- 守護神を決定した後で忌神を決定する。
- 宿命内にあるものしか使ってはならない。
- 透干した守護神は干合されることを嫌う。
- 守護神を決定する際には、合法・散法・天中殺などは考慮しないこと。
- 同じ守護神が二つ透干すると価値が少し下がる。
- 調和の守護神よりも調候の守護神を取れるものの方が上格である。
いかがだったでしょうか守護神法は。守護神と聞くとスピリチュアルとかオカルトチックなものを思い浮かべる人もいるかも知れませんが、算命学における守護神はオカルトでもスピリチュアルでもありません。守護神が判明したら,次にそれをどう活用したらいいのでしょうか? 守護神を活かすにはどうしたら良いでしょうか? 大運で守護神が回ってくるのはいつでしょうか? 六親法では守護神は誰になるでしょうか? 忌神は誰になるでしょうか?
さて、あなたの守護神は何でしょうか? あなたは自分の守護神を正確に理解していますか? 六親法でいうと、守護神は人物では誰になるのか確認しておくと良いですね。また、後天運(大運・年運・月運)では、守護神が回ってくるのはいつでしょうか? 予め確認しておいて、守護神が回った月や年に行動に移していくという方法も取れますね。このように、守護神は様々な面で活用することができます。調候の守護神一覧表はこちらから。一覧表になっているので、ひとつ持っておくと非常に便利です。
因縁を強く受け持った人に関係のある三業干支については以下を参照してみてください。
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守護神法のことをここまで分かりやすく纏めているサイトはないので、とても助かっています。何か困ったことや分からないことがあるといつもこのブログを見てしまいます。分かりやすくてとても為になっています。
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コメント一覧
いつも拝見させて頂いて、算命学を学ばせてもらっております。感謝いたします。
どうしても、どうにもならないこととは思いつつご意見させて下さいませ。
せっかく、良い記事ばかりで本当にありがたいのですが、「占いばばあ」というネームにとても抵抗をかんじています。算命学鑑定師を目指す方も多いと思うのですが、占いばばあというのが格を下げている気がしてなりません。占いばばあ先生のことを気軽にお呼びしたいのですが、さすがにこのネームでは・・・。すみません。ここのところずっと気になってまして。よろしかったら、ネームの所以を教えて下さい。自分なりに理解したいのです。面倒だったらか構いません。本当に失礼申し上げてすみません。