四柱推命の矛盾点
算命学と四柱推命、他の占いとの違い
世界の歴史を振り返ると、世界には数え切れないほどの占いが存在します。風水・手相・タロット・六星占術・奇門遁甲・宿曜占星術・易・気学・紫微斗数などなど。どれも一度は聞いたことがあるかもしれません。日本においては、占いと言うと四柱推命を思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか。そこで、まずは日本でも有名な四柱推命を例に出してみましょう。算命学と四柱推命の違いは何でしょうか?
四柱推命では、年干支・月干支・日干支の他に「時刻」を使用すると言います。四柱推命占者は「算命学にはない時刻を考慮しているのだから、より正確な占いができる!」と主張します。それはなぜでしょうか? その理由・根拠を考えてみたいと思います。
そもそも時刻を加えることによってなぜ「より正確な」占いができるのでしょうか? 四柱推命占者でこの問いに答えられる者はいません。未だかつてこの問に正確に答えられる者に出会ったことがありません。問うても「時刻を加えるのだからより正確だ」としか答えず、そもそも問いに対する回答になっていないのです。時刻を使用するのであればその根拠・理論が必要でありますが四柱推命占者は、それも持ち合わせていないようなのです。彼らは一種の固定観念にとらわれていて、簡素化され理論の存在しない推命術を盲信しているのではないでしょうか。一種の宗教とも考えられます。
これに関する詳しい説明や反論は他のブログで多数語られているので、ここでは説明しません。
時刻の必要性
算命学においては、そもそも時刻を使用しません。理由は,時刻は必要ないからです。必要のないものを用いるのは、元々持ち合わせている正確さに不正確さを足すようなものですね。まったく理にかなわないのです。
そして、算命学において時刻が必要ない理由は理論的に説明ができるのです。この「説明ができる」というのがポイントであり、理論や根拠のないものは占技として使わないのが算命学です。当然ですね。説明ができないからです。
しかし、なんとか説明をしようと、無理にこじつけた(傍から見れば破綻した)理論や再現性に欠ける説明をすることでその正当性を主張する者もいます。説明できないものを説明しようとする、これは非常に滑稽なことです。
算命学というのは自然がベースになっています。時刻というのは人間が作り出したものです。自然の法則ではありません。それを占いに用いるというのは、自然の法則に人為的な異物を混入するようなもので、またそれは人間の勝手な解釈によるものです。自然の法則を乱すものなのです。算命学はその大前提として、人間を自然物であると考えています。自然のものを用いるのが大原則であり、時刻のような人間が作り出した自然物ではないものを占技には用いることはできないのです。
算命学に存在するすべての技法には理論が存在します。根拠があるのです。換言すれば、理論や根拠のないものは技法として成立しないのであり、取り入れられることはできません。
そもそも算命学が成り立ってきた歴史を紐解いていくと、四柱推命は理論性に欠けることが分かります。誤解のないように事実を書くと、四柱推命は、算命学を基にしてできあがった占いなのです。そして、四柱推命ができあがっていく過程において、算命学の重要な理論や根拠が削ぎ落とされてきました。算命学の重要な理論を捨て去って出来上がったのが四柱推命なのです。したがって「わかりやすい」のです。一般に、広く受け入れられるのは四柱推命の方です。それは、初心者にも分かりやすいからです。つまりとっつきやすいのです。一般庶民にも取っつきやすく理解しやすくするために簡素化したものが四柱推命です。難しいものを徹底的に排除していったのだから、その結果として出来上がるものは簡素なものであり、それは当然と言えます。事実、算命学と四柱推命は似ているとよく比較されます。現代風に言えば、四柱推命は算命学のパクリと言えます。似て非なるものということですね。
四柱推命には数多くの流派が存在します。なぜでしょうか? 流派というのは、本流から外れた分家のようなものです。本家から外れて分家ができるのはなぜでしょうか。考え方や解釈の違いが発生して,異なる流派ができて行くのが普通のようです。現在,四柱推命を推している占者自身ですら、本流・原点がどこにあるかを理解していないようです。数多くの流派が存在しているのは、「儲けのための一手段」という側面も否定できないでしょう。
算命学には流派というのは存在しません。算命学は,既に完成された学問です。
一方で、算命学は難しすぎて一般には受け入れられなかったというのも事実と言えるでしょう。その難解さ故、一般には理解するのがとても困難と言われています。王が秘匿した占術というのも納得です。しかし、換言すれば、本質を備えているからこそ、簡単には習得できずに低脳者をいままで排除してきたとも言えます。そして習得できずに排除されていった者たちが、簡単に理解できる四柱推命などに流れていくという構造です。
誰しも簡単な方へ・楽な方へ行きます。それ故仕方ない面もあるのですが、本質を備えたものが何であるかをしっかりと見据える必要があります。そして、それは各人に委ねられているのです。
簡素化・簡略化に依る弊害

昨今の世の中ではいろいろなものが簡素化・簡略化されてきました。「難解なものを初心者にも分かりやすいように」と、難解な部分を削ぎ落としてきたのです。初学者はその削ぎ落とされた「表面上の」部分にしか触れることができず、そしてそれで納得した気になります。これは、ある面を見れば合理的なのですが、本質をとらえるには逆効果であることが分かります。これが四柱推命であります。
算命学は奥が深いです。
すべてを習得し実践として駆使することができるまで十数年の時を要します。学問や芸事というのは一朝一夕に習得できるものではないのです。さらに、伝統的な学問や芸事においては簡素化・簡略化など論外であることも周りを見渡してもらえれば分かりますね。
学問や芸事というのは、古来より先人達が守り抜いてきた歴史ある技術・知恵・伝統が受け継がれているのです。簡素化・簡略化することで廃れ去ったものも世に存在します。先人達の引き継いできた「伝統的な」学問・芸事というのは、むやみやたらに簡素化することなど許されず、それ故習得することが困難なのです。
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