旺相休囚死法:一家の中の力関係
旺相休囚死法
おうそうきゅうしゅうしほう、と読みます。算命学における一家の中の力関係を見る技法です。
旺相休囚死法では月支を基準にします。月支は時間を表します且つ月支は家系の場所です。 家系に関することを見るので、月支を基準(固定して)とするのです。
旺相休囚死の意味
そもそも「旺相休囚死」とは、それぞれ以下のような意味となります。
- 旺:月支と比和になるもの
- 相:月支から生じられるもの
- 休:月支を生じるもの
- 囚:月支から剋されるもの
- 死:月支を剋すもの
旺相休囚死について
一人の人間は、その人の一生の中で最も力をつけている時代とそうではない時代があります。財力や権力の有無とは別に、自身が活躍できる時代とそうではない時代がありますね。
一生を初年期・中年期・晩年期に分けて考えるとき、中年期が最も活躍できる時代です。晩年期は活躍できにくくなる時代です。初年期は活躍するには若すぎる時代です。人間は、赤ちゃんとして生まれてから、肉体と精神が少しずつ徐々に成長して大人になりますね。大人になってやっと中年期に活躍できるようになります。歳を重ねることによって、活躍できる時代とそうではない時代がやってくるのです。
夏は太陽が強烈で非常に暑いです。反対に、冬は太陽の光を受けても寒さを凌ぐことができないくらい寒いです。太陽は夏が一番強力で、冬が一番弱いです。火性は夏に最も強くて、冬に弱いです。もっとも強いところを旺地と言います。もっとも弱いところを死地と言います。さらに、旺地と死地の間を強さの順に、相地、休地、囚地と言います。これを旺・相・休・囚・死と言うのです。
五行は強弱を持っています。五行の強弱を旺相休囚死で表したものが旺相休囚死なのです。

旺とは旺地のことです。もっとも強いところを意味します。最も弱いところを死地といいます。旺地→相地→休地→囚地→死地という順になります。
月支は時間です。時間であること言うことは季節でもあります。下図でいうと月支は申(金)です。金性の旺地は秋です。反対に春に死地となります。
土性はもともと各季節末に季節の調整をする役割を持っています。季節を調整する役割を持っているのですから、調整することが主役割であり旺地となります。
上述の通り、時間の遷移によって強弱という違いが発生します。自然は空間と時間の組み合わせですが、空間は強弱という概念を持ちません。時間が変化することで強弱が生じます。そして、空間は時間が与えられる(組み合わさる)ことで、強弱を論じられるのです。
旺相休囚死法(実例)

上図の陰占を例に見てみましょう。基準となるのは、月支の申(金)です。
- 旺:申(金)と比和になる辛(金)
- 相:金生水となるが、該当なし
- 休:土生金となる、丑(土)
- 囚:金剋木となる、乙(木)
- 死:火剋金となる丙(火)・巳(火)
従って、以下のようになります。

算出した旺相休囚死を、陰占のそれぞれの人物の場所に当てはめると、最終的に以下のようになります。
- 旺:父
- 相:該当なし
- 休:配偶者
- 囚:本人
- 死:母および子供
この一家の力関係は、父が最も強く、次いで配偶者、次に本人、そして最も弱いのは母および子供となります。このように、その家系内における力関係を見ることができます。
一家の家系の流れ・つながりを見る技法に六親法があります。
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