算命学:納音(なっちん)とは何か?
納音(なっちん)と読みます。納音とは「正反対」という意味です。
宇宙盤で見る納音

納音とは「正反対」という意味なのですが、納音は宇宙盤で考えると理解しやすいかもしれません。六十干支は全部で60あるわけですが、正反対、つまり30番違いの干支が納音の干支となるわけです。「甲子」の納音は「甲午」となるわけです。基準の干支に対して最も遠い場所に位置するわけです。

納音とは、たとえば「甲」なら、干が同じ干の「甲」で、十二支が正反対の十二支、つまり冲動の関係になっているということです。つまり、「甲子」と「甲午」は納音の関係性というわけです。
なお、陰陽の異なる場合は「準納音」と言います。「甲子」に対して、準納音は「乙未」です。
納音の意味
納音には「再出発」という意味があります。宇宙盤で30回ると正反対のところへ来るわけです。このことから考えると、誰でも生まれて30年後(つまり30歳)には納音を迎えるということ。月なら30ヶ月後には誰でも月干支が納音となります。
宿命で納音を持つ人もいれば、後天運で成立する人もいます。それぞれ、どの場所に対して納音が成立するかによって意味も異なってきます。
宿命に納音を持つ人

これは某有名アイドルの宿命。月干支「戊申」と日干支「戊寅」が納音の関係性になっています。

これも某有名アイドルの宿命です。こちらの場合は、年干支「己卯」と日干支「己酉」が納音の関係性になっていますね。

こちらは、後天運で納音が成立する例です。干支は陰陽と続くわけですから納音と準納音が順次来ます。上図で言うと、大運が順周りなら「庚寅」の次は「辛卯」です。「庚申」に対して「辛卯」は準納音となります。納音の時は、期待して物事を起こすと裏目に出ます。「成功しよう」と思ってやると失敗するわけです。