根基法(根っこ)
もくじ
根基法(根っこ)とは

算命学では「根(こん)」という考え方があります。ここでは根っこ(ねっこ)という言い方をします。
根っこは重要な考え方なので,しっかりと身に付けておきたいです。
根っことは一体なんなのか? 一言で表すと以下のようになります。
根っことは,透干するものと比和になるものが蔵干に含まれる十二支のことを言います。

上図では,日干を例にして考えてみます。透干するもの(=辛)と比和になるもの(=庚または辛)が蔵干に含まれる十二支(=丑)となります。
したがってこの場合,日干「辛」の根っこは,月支の「丑」です。
「透干するもの」ですから,年干でも月干でも日干でも良いわけです。
実際には,「年干と月干」や「日干と月干」など,複数の場所に根っこがある場合もあります。その場合は,以下の通りです。
・本元を優先する
・点数の高い方を優先する
根っこが複数あるパターン1

上図で,年干の根っこを探してみます。年干は「甲」です。甲と比和になるものは「甲または乙」です。
月支と日支はそれぞれ「寅」「未」で,蔵干にはそれぞれ「甲」「乙」が含まれています。この場合は,「寅」と「未」のどちらが根っこなのでしょうか?
こういう場合は,どちらも根っことして扱います。
しかし,本元にあるほうをより優先します。この場合,本元にあるのは「甲」ですので,「寅」の根っこの方を重要視します。
「根っこはひとつ」と決まっているわけではありませんので,このように複数出てくることもあり得ます。
根っこが複数あるパターン2

上図で日干「辛」の根っこを探してみます。透干している日干の「辛」の比和は「庚または辛」です。
「丑」と「巳」の蔵干にそれぞれ「辛」と「庚」が含まれていていずれも中元にあります。
このような場合は,根っこになるそれぞれの十二支を星に直して点数を比較します。
辛 → 丑 : 天印星(6点)
辛 → 巳 : 天極星(2点)
両者を比較して,点数の高い方を優先します。この場合は,天印星(6点)の方が点数が高いため,「丑」の根っこの方が重要と考えます。
しかし,「丑」も「巳」もどちらも根っこであることには変わりはありません。
根っこがあるとはどういうことか?

根っこの探し方は分かりましたか?
では「根っこがある」とはいったいどういう意味を持つのでしょうか?
自然界の植物を想像してもらうと良いです。算命学を学習する場合は自然をよく観察しましょう。
根っこがあるということは,地面に根を張りしっかりした状態です。根を張ることで植物は安定するんですね。
このように「自然界ではどうなってるか?」ということを考えるようにすると,理解が深まります。
そのうえで,根っこのある宿命と根っこのない宿命を比較すると,以下のようになります。
- 根っこがあるため,安定した生き方をすることができる
- 根っこがあるため,芯が強く意思が固い。悪く言えば強情
- 融通がきかない人
- 病気に強い
- 事故に弱い
- 芯が弱い
- 意志が弱い
- 考えがころころ変わる
- 信念があまりない
- 融通のきく人
- 病気に弱い
- 事故に強い
根っこのある場所が位相法などで散法が成立すると,該当する場所や人物などに影響が出ます。合法の場合も同様です。日干の根っこは,自分自身(=日干)に対する根っこなので,月干や年干にある根っこよりも重要視して考えます。
根基法は,算命学の中でもやや突っ込んだ部分の技法となります。あまり知らない人も多いのではないでしょうか。ブログではあまり公開していない情報は,ぼくの無料メルマガ内で公開しています。算命学を学んでる多くの方に登録していただいているので,算命学にご興味があればぜひ購読してみてください。算命学では多くの知識を使って宿命を見ていくことになります。知っている技法はひとつでも多いほうがいいですよね。購読特典の天中殺と位相法に関するプレゼントもご用意しています。ぜひ算命学の知識をたくさん身に付けてくださいね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません