位相法:干合法
干合法とは
算命学位相法(合法)のひとつに干合法があります。「十干が合わさる」と書いて干合です。
干合法は主に結婚や異性、つまり男女の結び付きを表します。
以前、気の話をしたのを覚えているでしょうか。天の気、地の気というものがあります。天の気は陽です。地の気は陰です。天や地は自然のものなので、自然界に存在しています。天の気と地の気が結びついて、人の気が生まれます。世間では「天・地・人」と言われますね。男は陽、女は陰ですから、男(陽)と女(陰)の結び付きによって子供ができます。そのため、干合は異性や結婚を見るときに使います。

十干にも陽干と陰干があります。陽と陰は互いに引き合う性質があります。陽干は天の気、陰干は地の気です。
- 陽干:甲・丙・戊・庚・壬
- 陰干:乙・丁・己・辛・癸
干合の組み合わせと虚気
- 【実気】【化気】 【虚気】
- 甲-己(土性) → 戊-己
- 丙-辛(水性) → 壬-癸
- 戊-癸(火性) → 丙-丁
- 庚-乙(金性) → 庚-辛
- 壬-丁(木性) → 甲-乙
上述の通り、干合とは男と女の結び付きですから、陽干と陰干の結び付きになります。そして、干合することにより五行が変化します。これを化気と言います。甲-己は干合することにより土性に変化します。丙-辛は干合することで水性に変化します。
変化した後の気を虚気と言います。虚気は「虚」であり、実ではありません。
天と地は合体して自然界に様々な現象をもたらします。そのため、干合もその気が和して別の気を作ります。つまり、陽干と陰干が一体化して別の気に変化します。
干合の組み合わせはすべて陽干が陰干を剋す組み合わせとなります。
干合を表にまとめると以下のようになります。

陰占における干合の見方

実際の陰占を用いて干合の例を見てみましょう。
上記のような陰占があります。「丙」と「辛」は干合します。火剋金という、陽干が陰干を剋す相剋関係となっています。そして、「丙」は干合して「壬」に変化します。「辛」は干合して「癸」に変化します。いずれも水性に変化します。
年干支は親の場所、月干支は社会・子供の場所です。これら親の場所と社会・子供の場所が干合することにより虚気となります。
宿命に干合のある人は、常に実気と虚気の両方を備えていることになります。
恋愛や結婚は虚がないと成り立ちません。相手のことを好きになり、親しくなって結婚するというのは虚があるからできるのです。恋愛をしているというのは虚の状態なのです。虚の状態とは、普段の自分とは異なる状態です。
天干二重干合
天干二重干合とはその名の通り、天干に干合が二つある状態を言います。宿命に存在する場合もありますし、後天運で回ってくる場合もあります。
二度の結婚運と言われます。結婚が2度訪れるということ。すでに結婚した人(バツイチ)の人と結婚すると良いです。そうでない場合は、別に恋人がいる状態となります。干合相手が二人いる、と見るのです。
天干が相剋で地支が冲動の干支の組み合わせを天剋地冲といいます。
位相法の基本および他の位相法については,以下も参照ください。
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