算命学における本能論
算命学における本能論
人間には誰しも本能があります。では,本能とは何でしょうか? 食欲? 睡眠欲? 性欲? どれも違います。
算命学における本能とは,「人間の精神を構成する基本」と考えています。本能は5つです。これを五本能といいます。
五本能とは,以下の5つです。
- 魅力本能
- 攻撃本能
- 守備本能
- 習得本能
- 伝達本能
どんな人間でも多少の差はあれ,この五本能を持っています。「三つとか四つしかありません」という人は存在しません。そういう人がいたら,その人は人間ではありません。本能は五行と結び付いています。五行とは木・火・土・金・水です。この五行の気が本能なのです。
どんな人でも五本能を持っていますが,これらの五本能は人によって強弱が異なります。魅力本能が強い人,守備本能が弱い人,それぞれ割りと均等な人など,いろいろな人がいます。それが個性となっていきます。
各五本能について
魅力本能
魅力本能は、他人から好かれたい・良く思われたいという本性です。本人が意識をしているかは別として、本人がそこに存在しているということと、物事が本人を中心として動いていることなどは魅力の本能です。
魅力本能を強く出せば、多くの人から認めてもらいたいという欲求が発展していきます。愛されたい・愛したいというのが最も分かりやすい魅力本能ですね。魅力本能というのは、他人を引き付けることにもなるため、引力の本能とも呼ばれたりします。
人は生きていくために生活範囲を備えています。生活範囲は自分を中心としたものであり、その生活範囲を保つには魅力本能が必要となります。
攻撃本能
攻撃本能とは、相手を攻撃することや物事に果敢に挑戦することなどの積極的な行動に出ることです。攻撃本能があるが故に、冒険や道の物事に対する挑戦など、未開地の開発などに力を発揮することができます。悪い方へ働けば、喧嘩・戦争といった事態に発展することもあります。攻撃本能が対人間に向いたときには、口争いや喧嘩になったり、相手を傷つける行為に出たりします。それが相手の間違いを正したり相手の性格の欠点を正すことなどに役立つこともあります。
攻撃本能は自分自身にとっても、実行・行動・前進という形で発揮することになり、計画を実行に移していくためには必要なものとなります。人間が前進・進歩していくためには攻撃本能は無くてはならない本能のひとつです。
守備本能
守備本能は、自分自身を守るという本性です。
人間は常に、自らの身を守ろうとする本能を持っています。守備本能の範囲は自分だけではなく、自分を取り巻く周りの世界まで含め守備が発展します。身の回りの家族や友人・組織・国などです。身を守るというのは、肉体的な面だけでなく精神的な面にも現れます。
守備本能が強くなれば、過剰防衛となり、神経質となります。逆に、守備本能が弱い状態であれば、怪我や事故などに遭うことが多くなります。
危険から身を守るためには守備本能が必要です。危険とは、肉体的なことに限らず精神的な危険も当然含みます。
習得本能
習得本能は、学びたい・会得したい・覚えたいという本性です。
人類はこの世界に誕生してから常に習得本能を発揮しています。習得本能があるからこの、現代まで発展を遂げることができたのです。
言葉を覚えることや、仕草を覚える、親の動作を見習うなどの赤ちゃんの行動は習得本能がさせることです。大人になってからも、勉強する、物事を探求する、未知の世界を知ろうとして考えることなど、思想・思索し、創造に発展します。
習得本能が学問・文化・医学・科学などの世界で発揮されれば、病気・不幸・欠点などの原因を絶え間なく追求する原動力となり、人間関係や国家間では相互理解に役立ちます。物事を知り、知ることで追求をしていくという習得本能は、人間だけに与えられたものです。生きていくためには必要な本能のひとつです。
伝達本能
伝達本能は、物事を伝えたい・発表したい・披露したい・知らせたいという本性のことです。
物事を伝えたいという気持ちが発展していくと、自分の意志を継ぐ者を得たいということになります。具体的には、子供や部下・後継者を指します。人間は常に、自分の意志を伝えたいという伝達本能が働いています。
表現の仕方として、態度や言葉がありますが、あまり強く言葉や態度に出すと相手に迷惑になることもあります。赤ん坊が泣き声で自分の意志を伝えようとするのは伝達本能を発揮しているからです。
伝達本能は自己表現力であり、発表力です。社会の場においては、事業を推進していく原動力となり、事故の主義主張を知らしめることになります。宗教の場においてならば、布教となり、政界においては講演・演説となります。哲学の世界においては、思想の表現であり、芸術のセカイにおいては、作品・演奏・演技です。
この様に、伝達本能も人間が生きていくためには無くてはならない本能のひとつであり、どんな人でも程度の差はあれ備えています。
本能についてのまとめ
本能は人間が生きていくためには必要なものです。そして最も基本的なものです。本能は五つ揃ってこそ人間であると言えます。たとえひとつでも欠けてしまうと、それは人間としての必要な要素を失うことになるため、生存不可となります。
人間は、どんな人でも五本能を備えています。
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