算命学:五徳(ごとく)
五徳とは
算命学では万物は五行(木・火・土・金・水)で成り立っていると考えています。五行に分けたものに対して考察することを五行諸類考と言い、五行諸類考のひとつに五徳があります。人間は誰でも五徳を持っています。五徳がないと人は生きていけません。五徳とは人が備えている五つの徳のことです。五つの運勢とも言えます。以下に五徳を挙げます。
- 福(木):幸福のこと
- 寿(火):寿命、健康
- 禄(土):財、お金
- 官(金):地位や名誉
- 印(水):知恵

算命学では、一人の人間に与えられる運の総量は有限であると考えています。この総量は人によって異なりますし、配分も異なります。
Aさんの器(総量)は特大の風呂桶くらいあるかもしれませんし、Bさんの器(総量)は500 mlのマグカップくらいかもしれません。
五徳の比率について見てみると、上図のAさんは五徳を比較的バランス良く備えていますが、Bさんは全体の比率に対し印の比率が大きいです。また、たとえ同じ比率であっても、器の大きさが異なれば占める量も変わりますね。
このように、人によって配分が異なるのです。Bさんは、印を減らして、減らした分だけ他の比率を上げる、ということも可能です。上図の円グラフのように、全体を100と考えるとイメージしやすいかもしれません。
五徳と陰占・陽占の関係性
五徳 | 五行 | 陰占 | 陽占 |
---|---|---|---|
福 | (木) | 日干自身および日干と比和 | 貫索星・石門星 |
寿 | (火) | 日干が生じる | 鳳閣星・調舒星 |
禄 | (土) | 日干が剋す | 禄存星・司禄星 |
官 | (金) | 日干を剋す | 車騎星・牽牛星 |
印 | (水) | 日干を生じる | 龍高星・玉堂星 |
五徳の出し方実例

上記の陰占を例に五徳を出してみます。日干を基準に考えます。日干は乙で、木性です。
- 福は日干自身及び日干と比和になるものですから、乙です。
- 寿は日干が生じるものですから、木生火で、丁です。
- 禄は日干が剋すものですから、木剋土で、戊と丑です。
- 官は日干を剋すものですから、金剋木で、申です。
- 印は日干を生じるものですから、水生木で、亥です。
これを纏めると、以下のようになります。
- 福:乙
- 寿:丁
- 禄:戊および丑
- 官:申
- 印:亥
五徳まとめ
五徳とは五行の相剋比の関係性でできているわけですから、人によっては五徳すべてを持ち合わせている人もいれば、いずれかが欠ける人もいます。たとえば、福が無い人、官ばかり多い人、すべて備えている人など、人によって様々です。
自身の宿命に備えていないものについては、固執しない生き方をすることが必要です。禄がない人は必要以上のお金を儲けようとせずに、官のない人は地位や名誉にこだわらない、ということです。
五徳のいずれかが欠ける場合は、後天運(大運や年運等)が回る際に補うことができます。
さて、あなたの五徳はどうなってるでしょうか?
五行配当したものを考察することを五行諸類考といいます。五徳も五行配当です。
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