算命学:大運法
算命学:大運について

大運:たいうん、と読みます。
大運は10年毎の運勢のこと。
算命学における後天運の内のひとつであり、後天運の中では最も重要なものです。
大運は10年毎に変わります。十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と、十種あります。十干が10年で一巡するため、10年をひとつの大きな時代と考えるのです。人の運勢は十年毎に大きく移り変わるのです。算命学ではこの大運は非常に重要であり、人の人生に大きく影響を与えるものと考えています。
大運と年運は人生に与える影響が非常に大きく、生きていく上では無視できません。一方で、月運と日運は、大運・年運と比較すると影響度は小さいですが、これも無視していいという訳ではありません。
大運の出し方(予備知識)
大運の出し方について解説します。年には陽年と陰年があります。陰陽論の考え方に則り、陽と陰は必ず交互に並びます。十干には、陽干と陰干があります。これがそのまま陽年・陰年に当てはまります。つまり、陽干の年は陽年、陰干の年は陰年となります。
- 2018年:戊戌=陽年
- 2019年:己亥=陰年
- 2020年:庚子=陽年
- 2021年:辛丑=陰年
- 2022年:壬寅=陽年
- 2023年:癸卯=陰年
- 2024年:甲辰=陽年
- 2025年:乙巳=陰年
- 2026年:丙午=陽年
次に、大前提として、男が陽、女が陰です。この二つの考え方から、以下のように整理できます。

- 男で陽年生まれ:順行
- 男で陰年生まれ:逆行
- 女で陽年生まれ:逆行
- 女で陰年生まれ:順行
算数の掛け算と一緒ですね。陽と陽をかければ順行(=陽)になります。陰と陽をかけると逆行(=陰)になります。順行とは、自然の気に合っているということです。逆行とは、自然の気に合っていないということです。順行・逆行が判明したところで次に、以下のように日数を数えます。
- 順行の場合は、誕生日から数えて次の節入り前日まで数えます。(「次の」=順行)
- 逆行の場合は、誕生日から数えて前の節入り日まで数えます。(「前の」=逆行)
誕生日を1として数えます。逆行というのは、「遡る」ということです。数えた日数を3で割ります。3で割って小数点が出た場合は切り上げます。その切り上げた数字が歳運(さいうん)です。
大運の算出(実例)

上記の宿命を例に大運を出してみます。生年月日は仮のものです。2020年6月9日。
- 2020年は、庚子年です。庚は陽干ですから陽年です。
- この人は女性です。女性は陰です。
- 女性で陽年生まれなので、逆行になります。
- 誕生日は6月9日です。
- 逆行なので、6月9日から前の節入り日まで遡ります。
- 2020年6月の節入り日は 6月5日です(解説割愛)。
- 6/9 → 6/8 → 6/7 → 6/6 → 6/5 となり、5日間です。
- 5を3で割ります。5÷3=1.66666…..となり、切り上げて2とします。
- 従って、歳運は「2」となります。
- 次に、この人の大運の基準を探します。基準は月干支です。この人の月干支は「壬午」ですので、六十花甲子表から「壬午」を探します。

- この人は、逆行ですので、基準の「壬午」から遡っていきます(数字が戻る側)
- ここに出てきた干支がこの人の大運になります。
上記で求めた「2」が大運第一旬(2歳~11歳)です。この人は2歳運ということになります。大運は10年毎に変わるので、第二旬、第三旬、第四旬…と続き、この女性の大運は以下のようになります。この人の場合、0歳~1歳まで(2歳になるまで)を大運初旬と言います。初旬と第一旬は別物です。なお、大運の切り替わりは誕生日からです。
- 2 歳(大運第一旬) 辛巳
- 12 歳(大運第二旬) 庚辰
- 22 歳(大運第三旬) 己卯
- 32 歳(大運第四旬) 戊寅
- 42 歳(大運第五旬) 丁丑
- 52 歳(大運第六旬) 丙子
- 62 歳(大運第七旬) 乙亥
- 72 歳(大運第八旬) 甲戌
- 82 歳(大運第九旬) 癸酉
- 92 歳(大運第十旬) 壬申
大運は人生においてその人の運勢を左右するほどの影響があります。
さて、あなたの大運はどうなっているでしょうか? 大運天中殺は宇宙盤で図示しておくとひと目で分かるので便利です。
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大運の順行・逆行が分かりませんでしたが、図があって理解しやすかったです。このブログはイラスト解説が豊富なのでとても助かってます。これからも分かりやすい解説をお願いします。