【概論】天中殺について

2019年4月29日

はじめに

天中殺(てんちゅうさつ)と言う言葉が一昔前流行りました。天中殺とは算命学の言葉です。なんだかよく分からないけど「悪いことが起こる」とか「不吉だ」とか巷では言われていました。実態をよく知らない人からすると、人伝で聞いた情報というのは出処がよく分からないため、より人の不安を煽り、混乱を招くことがよくあります。

まずは天中殺について、正しい知識を学びましょう。

天中殺と六十花甲子について

天中殺は算命学の技法のひとつです。そもそも天中殺とはなんでしょうか? 天が中を殺めると書いて、天中殺。一言で言うと、天が人に味方しなくなる時のことを言います。天中殺は運勢の休息の時と言われます。人間で言うと、眠っている状態によく例えられます。天とは、別に神のご加護とかそういうことではありません。

もう少し詳しく見ていきましょう。

六十花甲子は十干と十二支の組み合わせです。十干は空間を表します。十二支は時間を表します。自然界とは、空間と時間の融合で成り立っています。自然界の気を表すものとして、生と死が存在します。六十花甲子は、十干と十二支で成り立っていますので、この六十花甲子には生と死を表す部分が含まれているはずだ、と昔の人は考えました。

自然界は空間と時間の融合ですから、空間と時間は常に一体として存在しています。十干を空間、十二支を時間で表していますので、言葉を変えれば、自然とは十干と十二支の組み合わせと言えます。それでは、十干と十二支を組み合わせたらどうなるでしょうか。

十干と十二支の並び

十干と十二支でペアを組んでいった時に、十二支には必ず余りが出ます。十干は10匹、十二支は12匹しかいませんから当然ですね。上図だと、戌と亥が余ります。

六十花甲子は、延々繰り返されて続いていきます。十干が辛→壬→癸、まで一巡したら、また最初の甲に戻ります。従って、戌の相手には甲、亥の相手には乙が来ます。しかし、甲は既に子とペアを組んでしまっています。乙は既に丑とペアを組んでしまっています。従って、戌は甲と一緒になることはできません。同様に、亥も乙と一緒になることはできません。

六十花甲子では、戌、亥という組み合わせで表されますが、これは不自然な組み合わせであると言えます。この不自然な組み合わせの部分が天中殺なのです。

  • 甲子:自然な組み合わせ
  • 乙丑:自然な組み合わせ
  • 丙寅:自然な組み合わせ
  • 丁卯:自然な組み合わせ
  • 戊辰:自然な組み合わせ
  • 己巳:自然な組み合わせ
  • 庚午:自然な組み合わせ
  • 辛未:自然な組み合わせ
  • 壬申:自然な組み合わせ
  • 癸酉:自然な組み合わせ
  • 戌:不自然な組み合わせ
  • 亥:不自然な組み合わせ

算命学の原則として、陽と陰が交互に並ぶと連続性が出ます。このことより、以下のようなことが導き出されます。

  • 陽と陰のバランスが良い場合:生が維持される
  • 陽と陰のバランスが悪い場合:生を維持することができない

つまり、十干と十二支のバランスの良い部分と悪い部分を探すことによって、この生と死を解き明かそうとしたのです。

天中殺の種類

天中殺の種類

天中殺には6種類あります。

  • 子丑天中殺
  • 寅卯天中殺
  • 辰巳天中殺
  • 午未天中殺
  • 申酉天中殺
  • 戌亥天中殺

十二支は12種類います。十二支が2匹ずつセットになっていますね。セットになった十二支が天中殺の組み合わせになります。十二支は時間を表します。天中殺とは、空間と時間の不一致と考えます。

天中殺の過ごし方

天中殺は誰にでも回ってきます。

12年間に2年、12ヶ月に2ヶ月、12日に2日間誰にでもきます。

  • 12年間に2年くる天中殺を年運天中殺
  • 12ヶ月に2ヶ月くる天中殺を月運天中殺
  • 12日に2日間くる天中殺を日運天中殺

と言います。

天中殺の時期は受け身で過ごし、新しいことを始めてはいけません。

新しいこととは、例えば入学・転職・引越し・新規の店に行く・新しいものを買うなどです。規模の大小や金額の多少などは一切関係ありません。今までと変わらないように過ごせばいいのです。

受け身で過ごすとは、能動的に動くことは止めたほうがいいということです。会社で転勤を指示された場合は、素直に従うべきです。断ってしまうと、自分の意志を入れたことになります。自分の意志を入れるということは、受け身ではありません。能動的なのです。ですので、そういう時は素直にハイハイと従っておけばよいです。

欲をかくこともやめるべきです。短期的な株の売買で大利益を上げるなどです。たとえ一時好転したとしても、すべて無に返ります。天中殺というのは夢の中です。眠っている状態です。夢の中で起きたことはすべて幻です。いずれ目が覚めて現実に引き戻されるのです。

天中殺での結婚

結婚というのは幸せなものです。誰しも幸せな結婚をしたいと願います。ところが、天中殺で結婚をしてしまうと、場合によってはマズイことにもなり得ます。

今回の場合の天中殺とは、大運天中殺または年運天中殺を前提として解説します。

天中殺で結婚した場合は以下のようなことが起こりえます。

  • 死別
  • 離婚
  • 妻か夫のどちらかの健康に問題が出る
  • 子供に恵まれない。または、子供に問題が出る
  • 妻か夫のどちらかが浮気する
  • 夫婦間の仲が悪くなる
  • 別居となる
  • 仕事に問題が出る

このようなことから、天中殺期間での結婚はおすすめできません。

【天中殺の過ごし方(まとめ】

  • 受け身で過ごすこと
  • 天中殺は運勢の疲れを取るときである
  • 天中殺明けのための力を溜める時でもある
  • 勉強・修練・練習などをするのがとても良い
  • 天中殺とは、夢の中である(眠っている状態)
  • 新しいことを始めないほうが良い(特に、就職・入学・引っ越し・住宅の購入など)
  • 天中殺で止めたこととは縁が切れる
  • 逆に言うと、縁を切りたいもの・事は天中殺期間に絶つと良い

自分の天中殺の時期を把握しておくことは大事なことです。知っているのと知らないのでは大きな差があります。天中殺期間中に新しいことを始めてしまったらどうでしょうか?

  • 家を買ってしまったら?
  • 転職してしまったら?
  • 結婚してしまったら?

さあ、あなたの天中殺はいつでしょうか?

 

天中殺期間中での結婚について、解説しました。

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